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移住者インタビュー ~大泉町 寺西さん~

大泉町 寺西さん

大泉町で家具工房Tane Mahuta(たねまふた)を営む寺西さん。
平成12年に北杜市に移住。4年後、自ら工房を建設し、その後お店もオープン。オーダーメイド家具や小物の製造販売を行っています。

移住のきっかけを教えてください。

家具工房TaneMahutaの外観の写真

東京でサラリーマンとして働いた後、ワーキングホリデーというビザを使い、ニュージーランドへ行きました。帰国後の結婚を期に都会育ちだった僕と奥さんはニュージーランドのような自然豊かな田舎に住みたいなと思っていました。
ちょうどその頃、I・Uターンという言葉が出始め、地元の特産品を売りながら、その地に『移住』を進めるブースがたくさんあり、そういったところで1,2か月情報収集しました。名古屋出身の僕は岐阜・長野になじみがあったし、長野県が定住移住にすごく積極的だったこともあり、そのあたりがいいかなと、資料片手に奥さんと車で探し始めました。

 

家具工房TaneMahutaの入口の写真

長野県の過疎が進んでいる町や村の役場に行けば、「移住し、さらにこどもを産んで定住するつもりなら借家をタダ同然で提供すること。」や「家を建てるなら広くて安い土地を探し、基礎工事のコンクリートを無償で支給すること。」などの独自の手厚い支援策を、町長自ら説明してくれました。でも人が住める集落は谷あいで空が狭く感じ、雰囲気的に閉塞感があった。ここで一生を・・・というのはイマイチかな。と思いながらほかの場所も含めて何泊かしながら廻っていました。

 

店内の雑貨が並んでいる写真

どこも決め手がなく諦めかけ、奥さんを長野から東京に送り届けるつもりで大泉や高根の役場前を土地勘もなく、たまたま通った。
そしたら富士山がすごくきれいに見えたんだよね。
小学校もポツポツあって、どこのグラウンドからも富士山が見えるところだった。
こんな環境で子育てしたいな。と思い、一発でここに来ようと。
それまでI・Uターンフェアに行っていろいろな支援に誘われていってみたけれども、そういうのは吹っ飛びました。それくらいここの雰囲気が気に入った。

 

住まいはどのようにして決めましたか?

店内の飛行機のモールの写真

金銭的なこともあり、まずは公営住宅に入居したかったのですが、県や町・村在住の保証人が必要なため断念しました。当時は借家などほとんどなく、民間のアパートで仕方なく暮らし始め、一年後その時勤めていた職場の仲間に保証人になってもらい、公営住宅のリストを見ながら、一軒一軒車で廻り今の団地に決めました。
この団地には地元の方と移住者が半分ずつくらい入居していて、一部で歓迎会を開いてくれました。移住者の中には起業している人もいたので、アドバイスをもらったり、子育て世代も多く、育児に関する様々な情報交換もでき親同士が意気投合し今でもいろんなことを話し合える。子どもも多いので、わざわざ出掛けず敷地内で一緒に遊べるし、たくさんの子どもが遊んでいる姿を家の窓から見るのは微笑ましい。
そういう面では一軒家に住むより恵まれたと思います。
金銭面や体験的な移住を考えている子育て世代には団地がとりあえずおすすめ。
第2子以降の保育料無料とか北杜市の子育て支援にも不満はないです。

 

起業に関して思う事はありますか?

工房の様子の写真

工房とお店を自分で建てようとしたとき、不動産屋で50件くらいの物件を見て廻り、その中からここを選びました。当時ちょうど県道28号線が整備され、大泉や清里につながるこの道沿いで経営できればいいかなと。森の中の静かな場所には憧れたけど、たくさんの人に見てもらうにはこういった場所がいいと思った。迷って悩んで探したかいがありました。
これから起業して商売を始めるのなら欲しい情報は自分で。が基本。
公的や民間の起業支援に関しての情報収集も自分で積極的にするべきだと思う。

 

移住してよかったと思えることは?

家の前の田んぼの用水路に蛍がいること。越してきた最初の夏、ベランダの網戸に蛍がとまった。最初はびっくりし、よく見たら蛍。外へ飛び出して用水路を見たらその時は10匹くらいかな、フワフワ光りながら飛んでいた。感動しました。
この時代、飾り気のない自然環境に囲まれて安心して生活できるのは幸せだと思う。
また、この地に惹かれて移住してきたたくさんの人たちとの出会いはおもしろい。

移住を考えている方にアドバイスお願いします。

家具工房TaneMahuta

移住したいなら早く行動した方がいい。やりたいと思ったらすぐやるべき。
自分の理想は漠然としててもいいんじゃないかな。視野が広くなるし、自分に必要なもの、そうでないものを精査できる。最初から自分の興味のあるものだけに絞るのはもったいない。まったく興味がなかったものの方がよかった。なんてよくあること。そういったものを見過ごしてしまうかも。いまだに僕もいろんな物事を見過ごしてると思う。他人から見れば優柔不断とか流されてるように見えるかもしれないけど、見方によっては真っ直ぐな川よりも、蛇行した川の方がよくない?
人生終わった時に、なんか絵になってたらおもしろいよね。
少し余裕ができた今だから言えることだけど。

 

移住者インタビュー

北杜市に移り住んだ方々にきっかけや住んでみて良かったこと、苦労したことなど、お話を伺いました。

こんな場所はなかなか世の中にはない。感動したのは、田んぼの用水路にホタルがいること。私にとっては最高の場所だと思っています。静かで自然環境の良さに惹かれ移住を決めました。

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企画部 ふるさと納税課

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0551-42-1324
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