健診は、受けて終わりにしない。
大切なのは、受けたあとのアクションと、毎年つづけることです。
いまの積み重ねが、10年後、20年後の自分の体をつくります。
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健康づくりの3ステップ
健診は1回受けて終わりではありません。大切なのは「受けたあとのアクション」と「毎年の継続」です。
- 1健診結果を確認する
- 2自分に必要な対応をする
- 3来年も健診を受けて、変化をチェックする
健康でいられる期間と、寿命の差
平均寿命と健康寿命のあいだには、男性で約8年、女性で約12年の差があります。日常生活に何らかの制限がある期間です。
この差を縮める準備は、40代・50代から始まっています。
出典:厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」「令和4年簡易生命表」
なぜ、このサイクルが大事なのか
ジワジワ変化する数値に、早く気づける
1年ごとの小さな変化は、単年の結果だけを見ていても分かりません。並べて初めて、数値の変化が見えます。
自分の取り組みの効果が分かる
食事や運動を変えた結果が、数値として表れるので、継続へのモチベーションにつながります。
無症状のうちに、病気を早期発見できる
生活習慣病や初期のがんは、自覚症状がほとんどありません。症状が出る前に見つけられるのが健診です。
将来、介護が必要になる原因を遠ざけられる
介護が必要になった原因の1位は認知症、2位は脳卒中です。どちらも、血圧・血糖・コレステロールと深く関わっています。40代・50代のうちに数値を整えておくことが、将来の予防につながると分かってきています。
出典:厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査」、The Lancet 認知症委員会報告(2024年)
今年の健診が終わったら、「来年も必ず受けてチェックする」を毎年の習慣にしていきましょう。その積み重ねが、健康な老後への近道です。
放置せず、早めに受診してください。
生活習慣病や初期のがんは、自覚症状がほとんどありません。病気の早期発見はもちろん、「より詳しく自分の身体を知る」ための大切な機会です。「どこも悪くない」「忙しい」と後回しにせず、まずはご相談ください。
結果表が届いたいまが、いちばん動きやすいタイミングです。時間が空くほど、受診する方の割合は下がります。
精密検査依頼状を持って、医療機関を受診する。
やることは、これだけです。
- 1医療機関を選んで、予約します。普段から通院している医療機関やかかりつけ医があれば、まずはそちらへ健診結果を持参してご相談ください。かかりつけ医がいない方は、同封の医療機関一覧表を参考にしてください。
- 2持ち物を準備します。
受診時の持ち物
- 健康診断結果表(A3)
- 精密検査依頼状茶色の返信用封筒の中に同封しています
- マイナ保険証、または資格確認票
- 診察券お持ちの方のみ
- 3受診し、精密検査依頼状を窓口に提出します。ご自身で市に提出していただく必要はありません。
提出された依頼状をもとに、医療機関から市(または健診委託機関)へ受診結果が報告されます。市が受診状況を正確に把握できるようになりますので、ご協力をお願いします。
北杜市で「D 要精検」「E 要治療」になった方のうち、医療機関を受診した方の割合
- 72.4%胃がん
- 77.2%大腸がん
- 90.8%肺がん
- 88.7%乳がん
令和7年度実績
いつ、予約の電話をしますか。
日を決めておくと、実際に行動できる割合が大きく変わります。まずは1つ選んでください。
どこに電話すればよいか決められないときは、こちらへ。
0551-42-1335
過去の数値を比べてみよう
「異常なし」だった方はもちろん、精密検査を受けて「異常なし」「経過観察」だった方も、ここからの内容がとても重要です。すぐに治療の必要がなかった場合でも、年に1回の健診結果を、生活習慣を見直すタイミングにしてください。
結果表には、今年と過去2年分の数値が並んでいます。まずは、隣の列と見比べてください。大事なのは今年の値そのものではなく、3年分の動きです。基準値の中に収まっていても、年々悪化傾向があるなら手を打つ時期です。その延長線上に、10年後、20年後のあなたの体があります。
見比べるときの4つのチェックポイント
体重・腹囲
1〜2年前と比べて、ジワジワ増えていませんか。
血圧・血糖・脂質
基準値の中でも、右肩上がりに増えていませんか。
食生活
間食が増えた、野菜不足、濃い味つけ、夜遅い食事など、心当たりはありませんか。
運動・休養
運動不足、お酒の量(休肝日がない)、睡眠不足など、心当たりはありませんか。
今日からできる、数値キープのプチ習慣
一気にすべてをやろうとせず、まずは「これならできそう」と思えるものを選んで、今日から試してみましょう。1日1つの小さな習慣も、10年続ければ3,650日分の差になります。
- 体重毎日、体重計に乗る。
- 血圧毎日、家で血圧を測る。
- 食事1日3食バランスよく、ゆっくりよく噛んで、楽しみながら食べる。
- 運動今よりプラス10分歩く。
- お酒週に1回はお酒を飲まない日を作る。
自分に合った方法が分からないときは、保健師や管理栄養士が一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。
血液検査でわかること
結果表に並んでいる数値が、体の何を表しているのかをまとめました。あわせて、基準範囲と、範囲の外だったときの見方を載せています。気になる項目を開いてご覧ください。
判定は、結果表に記載された基準値と判定欄が優先されます。
血糖
空腹時血糖
基準範囲60〜99 mg/dL
血液の中を流れているブドウ糖の量です。食事でとった糖を、体がエネルギーとして使いきれているかを見ます。
範囲の外だったら高い場合は、糖の処理が追いついていません。100〜125は糖尿病の手前、126以上は糖尿病が疑われる範囲です。低すぎる場合は、薬や食事の影響を確認します。
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
基準範囲5.5 % 以下
過去1〜2か月の血糖の平均を表します。採血の直前に何を食べたかに左右されにくい項目です。
範囲の外だったら高い場合は、ふだんの血糖が高めに推移しています。5.6〜6.4は生活の見直しが必要な範囲、6.5以上は糖尿病が疑われる範囲です。糖尿病は、脳卒中や認知症のリスクも高めます。
脂質
中性脂肪(TG)
基準範囲23〜149 mg/dL
体を動かすためのエネルギーのもとです。採血前の食事の影響を受けます。
範囲の外だったら高い場合は、食べすぎ・飲みすぎ・甘い飲み物が主な原因です。500を超える状態が続くと、膵臓に負担がかかることがあります。極端に低い場合は、栄養が足りていない可能性があります。
HDLコレステロール
基準範囲40 mg/dL 以上
血管の壁に余ったコレステロールを回収して、肝臓へ運び戻す役割をしています。
範囲の外だったら低い場合は、回収する力が弱く、動脈硬化が進みやすい状態です。運動不足と喫煙が大きく影響します。
LDLコレステロール
基準範囲119 mg/dL 以下
肝臓から全身へコレステロールを運びます。
範囲の外だったら高い場合は、余った分が血管の壁にたまり、血管を少しずつ狭くしていきます。自覚症状は出ません。中年期にLDLが高い状態は、将来の認知症のリスクにもつながることが分かってきています。
肝機能
AST(GOT)
基準範囲30 U/L 以下
肝臓のほか、心臓や筋肉の細胞にも含まれる酵素です。細胞が傷つくと血液中に出てきます。
範囲の外だったら高い場合は、どこかの細胞が傷ついています。ALTと組み合わせることで、肝臓なのか筋肉なのかを見分けます。
ALT(GPT)
基準範囲30 U/L 以下
主に肝臓の細胞に含まれる酵素で、ASTよりも肝臓の状態を反映します。
範囲の外だったら高い場合は、脂肪肝やウイルス性の肝炎などが考えられます。ASTよりALTが高いときは、脂肪肝であることが多い項目です。
γ-GT(γ-GTP)
基準範囲50 U/L 以下
肝臓と胆道の状態を示します。お酒の影響を受けやすい項目です。
範囲の外だったら高い場合は、お酒の影響がもっとも多く、次いで薬や胆道の異常です。お酒をやめると2〜3週間で下がりはじめます。
腎機能・尿酸
クレアチニン
基準範囲男性 1.00 mg/dL 以下/女性 0.8 mg/dL 以下
筋肉を使ったあとに出る老廃物です。腎臓でこし取られて尿に出るため、腎臓の働きが落ちると血液中に残ります。
範囲の外だったら高い場合は、腎臓が十分にこせていない可能性があります。筋肉量が多い方は、やや高めに出ることがあります。
eGFR
基準範囲60.0 以上(mL/分/1.73㎡)
クレアチニンと年齢・性別から計算した、腎臓が1分間にどれくらい血液をこせているかの推定値です。
範囲の外だったら低い場合は、腎臓の働きが落ちています。60を下回る状態が3か月以上続くと、慢性腎臓病と判断されます。数年のあいだに大きく下がっているときは、特に確認が必要です。
尿酸
基準範囲2.1〜7.0 mg/dL
プリン体が分解されてできる老廃物です。
範囲の外だったら高い場合は、関節に結晶がたまって痛風を起こしたり、尿路結石の原因になったりします。ビール、レバー、魚卵などで上がりやすい項目です。
貧血
血色素量(ヘモグロビン)
基準範囲男性 13.1〜18.1 g/dL/女性 12.1〜16.1 g/dL
赤血球の中で、実際に酸素を運んでいるたんぱく質です。
範囲の外だったら低い場合は貧血で、だるさや息切れが出ることがあります。女性は月経の影響が多く、男性や閉経後の女性では、消化管からの出血が隠れていることもあります。
赤血球数・ヘマトクリット
基準範囲結果表の基準値欄をご確認ください
赤血球数は酸素を運ぶ細胞の数、ヘマトクリットは血液全体に占める赤血球の割合です。
範囲の外だったら血色素量とあわせて、貧血の程度や種類を判断する材料になります。単独では判断しません。
数値の高い低いだけで病気が決まるわけではありません。1回の結果ではなく、複数の項目やこれまでの経過とあわせて医師が判断します。気になる項目があれば、下記の窓口へお気軽にご相談ください。
出典:北杜市総合健診判定結果「A 異常なし」の範囲
よくある質問
健診結果表や精密検査依頼状をなくしてしまいました。
再発行できます。下記の健康増進課までお電話ください。再発行までに1週間程度かかることがありますので、お早めにご連絡ください。
症状がまったくありませんが、本当に受診が必要ですか。
必要です。高血圧・高血糖などの生活習慣病や初期のがんは、自覚症状がないまま進行するのが大きな特徴です。「症状がない=安心」ではありません。自覚症状がない今のうちに受診することが、早期発見や重い病気への進行を防ぐ鍵になります。
すでにかかりつけ医に通院中ですが、精密検査は受ける必要がありますか。
まずは通院中のかかりつけ医に、健診結果と精密検査依頼状をお見せください。主治医が、健診項目を含めて診療を行うか、専門の医療機関へ紹介するかを判断します。
精密検査の費用はどれくらいかかりますか。
精密検査は、保険診療となり医療費の自己負担割合に応じたお支払いになります。検査内容や受診する医療機関によって異なりますので、事前に医療機関へお問い合わせください。
去年も同じ案内が届きましたが、受診しませんでした。今からでも大丈夫ですか。
問題ありません。「今からでも検査できますか」と、まずは医療機関に電話をしてみてください。
お問い合わせ・相談窓口
「どの病院に行けばいいか分からない」「生活習慣の改善について、保健師や管理栄養士に相談したい」という方は、お気軽にお電話ください。
北杜市役所 健康増進課/受付 平日9時00分〜16時30分
電話をかける