
北杜市社会福祉協議会・大泉通所介護事業所
当施設ならではの満足度を高め
大切な職員のケアにも努める。
優良事業所として表彰を受けたのには施設独自の取り組みが挙げられる。北杜市社会福祉協議会 介護支援課の課長・鈴木芳孝さん、伊藤峻一さん、大泉通所介護事業所の管理者・柏木みつ江さんの御三方にその内容をポイントに分けてお話いただいた。
手作りの温かい食事を提供
「おそらく冷凍食品などを使えば経費の削減は効くのでしょうが、当事業所ではあえてそれはせずに手作りの温かい食事を提供しています」と鈴木芳孝さん。旬の食材を使用し、昨年度から地元のお米も使うようにして地産地消を進めているのも強みだという。
「メニュー紹介の時から、利用者みなさんの目がきらきら輝いています」と話すのは柏木みつ江さん。ひな祭りにはちらし寿司と桃をイメージしたお菓子、お花見には桜餅を用意するなど、ベテランの調理師さんが行事食やおやつにもすごく力を入れてくれているそうだ。
「おいしい」は何よりの「楽しみ」であり、健康の源にほかならない。
介護ロボットHug(ハグ)の導入
鈴木さんは、今回行政へアピールしたもう一点として「介護ロボットHug(ハグ)」の導入を挙げる。 伊藤峻一さんの説明によれば、県も導入を進める意向とのこと。大泉通所介護事業所では、利用者さんの安全面はもちろん職員の腰痛予防に努めるため、補助金申請に先んじて即導入を決めたという。
「例えばトイレの介助には今まで二人の職員がかかりきりになっていました。それが今では一人で対応できます」と鈴木さん。「利用者さんがお風呂に入るとき、ベッドに入るときなど、どの局面でもすごく役に立ちます」。柏木さんはそう説明しながら実際に「Hug(ハグ)」の使い方を示してくれた。
両足がきかなくなってしまった利用者さんは「安心して全身を預けられます。介助してくださる方の負担も減るし、こちらの不安や痛みも解消される。どれほど楽になることか。ぜひみなさんにこの素晴らしさを知ってほしい」と自身の言葉でそう呼びかける。
外国人の介護員が活躍
「今はどの業種でも人材不足が課題になっていると思いますが、こちらでは各種資格手当や特別休暇を用意し、短時間でも勤務できるように就業規則を設けたり、働きやすい職場環境を整えたりしています。その中で優秀な人員確保の点においてもアピールポイントになったと思いますね」と鈴木さんが紹介してくれたのは一昨年から介護職員として働いている中嶋メルシードロンさんだ。結婚を機に北杜市に永住を決めたフィリピン人の女性で「とにかく明るい方です。レクリエーションの時間にはみんなでカラオケを楽しんだり、地元ボランティアの方々が楽器の演奏に来てくださったりするのですが、その際にもメルシーさんが歌って踊って盛り上げてくれます」と柏木さんがその人柄を讃える。
「デイサービスはその日一日で毎回違う完結をするのですが、利用者さんも私たちも『楽しかったね』と思える場面がいろいろあります」とにっこり笑う柏木さん。
近隣の小学校、中学校から生徒たちが体験に来て交流する機会もあり、大人になる前に介護への理解を深める次世代への取り組みも行っているという。



