ミズくまくん

世界に誇る「水の山」プロジェクト ABOUT "MIZUNOYAMA" PROJECT

ミズくまくん

「水の山」コラム

#010 高校生×アルソア慧央グループ

高校生によるパートナー企業の視察(1) アルソア慧央グループ編

水の山パートナー企業と市内にある3つの高校(山梨県立北杜高等学校 学校法人帝京大学帝京第三高等学校 北杜市立甲陵高等学校)がタッグを組んで始まった、「水の山ユースアイデアプロジェクト」。市内で学ぶ高校生に、北杜市の特徴である水や自然環境について知る機会や考える機会を提供し、地域の未来を考えてもらおうという斬新な取り組みだ。そこには、約8か月間にわたる活動を通して、次代を担う高校生に、シビックプライドを醸成し、持続可能な地域づくりの必要性を浸透させたいという目論見もある。厳しい暑さが残る9月7日、第2回ユースアイデアプロジェクトが実施された。

北杜市内で水源の保全に取り組んでいる水の山パートナー企業を訪ね、普段は目にすることができない社屋や工場の内側を見学したり、企業活動を体験したりできる貴重な機会。今回は、3校合計61名の高校生が、株式会社シャトレーゼホールディングス、萌木の村株式会社、北杜市農業企業コンソーシアム、そして株式会社アルソア慧央グループから、それぞれの興味関心に従って訪問先を選び、参加した。

いざ、アルソア慧央グループ本社へ

「美と健康を届けたい」という願いのもとで、自社開発した化粧品を主軸に健康食品や浄水器なども製造・販売しているアルソア慧央グループ。1998年に東京・渋谷から移転した小淵沢の本社では、製品の研究開発や、自然と調和したライフスタイルの提案もしている。
「美容関係の会社に興味がある」「水と化粧品の関係が知りたい」など、幅広い目的を持った20名が、小淵沢の本社を訪ねた。

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第一部:社内見学

『人と自然との調和の中に真の健康と幸福を創ります』という企業理念を表現しているという社屋は、空中から見下ろすと翼を広げた鳥の形をしている。今回、見学したのは、その胴体部分に当たる「J CORE」だ。

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象徴的な存在とされる円形の屋上中庭「AIR GARDEN」、銀色に輝く楕円体の不思議な空間「CORE ROOM」、さらには、あちこちの壁に飾られた藍染の作品や随所に設けられたピクチャーウインドウ、流水をイメージした螺旋階段など、社屋の至るところで水や自然を感じることができるようになっている。高校生は、目を輝かせ、ときに感嘆の声をあげながら、写真を撮ったりメモをしたり…。案内担当のスタッフに、積極的に質問をする姿も見られた。

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第二部:座学と製品の体験

休憩をはさみ、後半は研修室での座学と体験。20名の生徒は、学校をシャッフルした4つのグループに分かれて着席。スタッフによる講義が始まった。

まずは企業紹介映像を鑑賞。続く講義では、アルソアでは、人と自然との調和を大切にしていること。アルソアの言う自然との調和とは、人間が本来持っている自然の力のことで、そうした力を引き出すことも大切にしていること。

また、人間の体の約65%は水分であり、そこには、カルシウムやナトリウム、鉄分などのミネラル成分が含まれている。このミネラルには、人間の細胞の新陳代謝を高めてくれたり、自然治癒力を高めてくれたりする働きがあり、このバランスによって人間の健康が保たれている。だからこそ、アルソアでは創立当時から「水とミネラル」を製品づくりの原点としていること。

さらに、自然界には、降り注いだ雨が地中に浸み込み、土や岩によってろ過されてミネラルを豊富に含んだ天然水となって湧き出し、川になって海へと流れていく。その海水は蒸発して空に上がり、雨となって大地に降り注ぐというという水の循環があること。アルソアでは、この循環に倣ったシステムを敷地内に設け、雨を貯水・浄化して再利用していること、また、天然水に頼るだけでなく、天然水を模した「アルソア水」を独自開発して製品づくりに利活用していることなどが紹介された。

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また、人間の肌は、約28日周期で生まれ変わるとともに、適度な油分と水分が肌表面で混ざり合うことで「皮脂膜」という天然のクリームを作り肌を守る機能も備わっているため、化粧品を過剰に摂取する必要はないこと。こうしたことから、アルソアでは、1)洗顔→2)クレイパックで汚れを取り除く→3)ローションで潤いを補給する→4)エッセンスで肌の働きを保つというシンプルなスキンケアを提供しているということで、実際の製品を使ってこの4ステップを体験した。
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活動を終えて…

約2時間の企業視察。終了後、生徒からはさまざまな声が寄せられた。

「初めて来たのですが、設計から内装、デザイン、飾ってある藍染の作品など、細かい部分まですごくこだわっていて、とてもきれいな場所だなと思いました。また、社内のいろんな場所で水との関わりが感じられるようになっていて、アルソアがどれほど水を大切に考えているのかということもわかりました。」

「建物全体から水を大切にしているということが伝わってきました。自社農園で栽培した有機野菜で、健康に配慮した美味しい食事ができる社員食堂もすごいと思うし、徹底しているなと感じました。こんな企業が自分のまちにあるということが誇らしいです。」

「製品を実際に使わせてもらい、ミネラルが豊富に含まれた化粧品で肌の質が変わることを体験することができました。体の半分以上は水でできているから、内側からキレイになるにはやっぱり水が大切なんだと実感しています。」

「今回、アルソアが水を大切にしていること、その水を最大限に生かした化粧品を作っていることを、自分の目で見て、肌で感じて、理解することができました。普段、何も考えずに使っている水道の水も、実はすごく貴重な北杜の水なんだと実感することができたので、これを機に大切に使っていきたいと思います。」

「製品の持つ力を取り入れるためには、正しく使うことが大事なんだということがわかりました。これまでスキンケアに気を使ったことはありませんでしたが、今回の視察と体験を通して、自分の中にもともとある力を引き出して肌を健康に保つということに興味を持ちました。」

「今日はアルソアの企業活動について学ぶことができ、とても勉強になりました。探究活動では水の山パートナー企業をビジネスの側面から分析する予定なので、後日、改めて取材させて欲しいとお願いしました。電話するのはハードルが高かったけれど、今回、直接顔を見ながら取材を申し込めてよかったです。」

それぞれの視点から、いろいろなことを学んだ様子の高校生。また、当初は緊張した面持ちで学校ごとに固まって行動していたが、グループでの体験を通して打ち解けた様子が見られるようになり、帰りのバスのなかは和気あいあいとした雰囲気に。連絡先を交換するなど、学校の垣根を超えた交流も始まったようだ。

さて、次回はどんな学びが得られるのか。生徒の成長にも期待したい。

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株式会社 アルソア慧央グループ

住所
山梨県北杜市小淵沢町2961
電話番号
0551-20-5000
URL
https://www.arsoa-keio-group.co.jp/