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4D赤岳

東麓から八ヶ岳の主峰を目指す上級者向けのクラシックルート

About

真教寺尾根を通って山頂へ

県界尾根と平行に延びる、やはり長大な尾根が 真教寺尾根。
約1,300mと標高差が大きい上、途中に水場や山小屋がなく、さらに鎖場が連続する難易度の高いコースです。
最高難度とまでは いえませんが、初心者がいきなり登るのは困難。まずは経験を積み、十分な準備をしてから挑ん でください。
反面、ルート上部の岩登りの区間の展望は抜群。緊張感のあるルートではありますが、その分八ヶ岳屈指の景色を楽しめるオススメコースでもあります。

出発点は清里の美し森。
美し森観光案内所前にある約100台収容の無料駐車場を利用しましょう。
また、サンメドウズ清里スキー場のリフトを使えばコースタイムを約1時間短縮することも可能。
ただし、リフトは曜日や期間などにより運行時間が異なるので、日帰りの場合は事前に運行時間の確認を行ってください。
美し森駐車場の脇に赤岳真教寺尾根登山口があり、よく整備された遊歩道が標高1,610m地点にある「羽衣池」まで続きます。
「羽衣池」からは登山道となり、標高1,900mにあるサンメドウズ清里スキー場のリフト最高点に到着。
そこから数分で富士山や南アルプスの展望が素晴らしく、これから向かう赤岳が眼前に高くそびえる、赤土の平坦地「賽ノ河原」 に出ます。
これから始まる長く険しい道に備え、景色を楽しみながら、休憩してください。
牛首山まで、樹林帯の中を急登します。牛首山を通過し、扇山を一旦下り、すぐに緩やかな登り返しです。
緩やかな登りもすぐに終わりを迎え、いよいよ急登が始まります。
天狗尾根の岩峰群代表、大天狗・小天狗を望みながらひたすら登り詰めていくと、このコースで最初のクサリ場が現れます。
このクサリは難なく超えていけますが、次に真教寺尾根最大の難所の岩場歩きが待っています。
傾斜のキツい岩場をクサリ頼りに登っていきます。クサリの長さは延べ250mあり、一番キツい傾斜は70度ですから、ほぼ垂直の岩壁。
頑張りどころの核心部です。この先の稜線歩きも、右側が切れ落ちている細い尾根を通過していきますから、しばらく緊張が続きます。

真教寺尾根分岐から竜頭峰を経由し、少し下った所で文三郎道からのルートと合流。
ここから赤岳山頂までは簡単な鎖場と2か所の梯子場があるものの、それまでと比べると格段に難易度が落ちます。
赤岳山頂は360度の展望。南アルプス、富士山、北アルプスなど大パノラマを堪能してください。

Course Data コースデータ

コースタイム
合計:約9時間40分登り 約5時間50分 下り 約3時間50分
登山口・山頂の標高差
1,419m
グレード
4D
登山適期
6~10月上旬
積雪期
11月中旬~4月中旬
残雪期
4~5月上旬
マイカー
中央自動車道長坂ICから県道28号線を北上。清里駅まで道なりに進み、県道11号線に合流し美し森まで登って行くと、観光案内所(冬季閉鎖)のある駐車場へ(無料100台)ICから約30分
公共交通機関
JR小海線清里駅下車、ピクニックバスで「美し森」下車(約10分)

Course Map コースマップ/行程

東麓から八ヶ岳の主峰を目指す上級者向けのクラシックルート-コースマップ

東麓から八ヶ岳の主峰を目指す上級者向けのクラシックルート-行程表

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体力度

コースタイム、ルート全長、累積登り標高差、累積下り標高差の4つの数値から、次の式により「ルート定数」を算出し、1~10の10段階で評価しています。
ルート定数=コースタイム(時間)×1.8+ルート全長(km)×0.3+累積登り標高差(km)×10.0+累積下り標高差(km)×0.6

技術的難易度

登山道の状況や、登山者に求められる技術・能力により、A~Eの5段階で評価しています。

技術的難易度 登山道の状況 求められる技術・能力
A
  • 概ね整備済
  • 転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低い。
  • 道迷いの心配は少ない。
  • 登山の装備が必要
B★★
  • 沢、崖、場所により雪渓などを通過
  • 急な登下降がある。
  • 道が分かりにくい所がある。
  • 転んだ場合に転落・滑落事故につながる場所がある。
  • 登山経驗が必要
  • 地図読み能力があることが望ましい。
C★★★
  • ハシゴ・くさり場、また、場所により雪や渡渉箇所がある。
  • ミスをすると転落・滑落などの事故となる場所がある。
  • 案内標識が不十分な箇所も含まれる。
  • 地図読み能カ、ハシゴ・くさり場などを通過できる身体能力が必要
D★★★★
  • 厳しい岩機や不安定なガレ場、ハシゴくさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や薄渉箇所がある。
  • 手を使う急な登下降がある。
  • ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険簡所が多い。
  • 地図読み能力、岩場、雪漢を安定して通過できるパランス能力や技術が必要
  • ルートファインディンダの技術が必要
E★★★★★
  • 緊張を強いられる厳しい岩積の登下降が続き、転落・滑落の危険箇所が連続する。
  • 深い藪漕ぎを必要とする箇所が連続する場合がある
  • 地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるパランス能力や技術が必要
  • ルートファインディングの技術、高度な判断力が必要
  • 登山者によってはロープを使わないと危険な場所もある。

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