shino_main (JPG 232KB)

嗅覚、触覚、聴覚、視覚、味覚、全部をここで体験できる

篠 鉄平さん | 移住歴11年目

農業をやるために、神奈川県から移住した篠さん。北杜市での様々な出会いや出来事をきっかけに元々得意だったイラストを通じてデザインの仕事が入り始めるようになり、デザイナーへ転向する。
現在も八ヶ岳で行政、企業、個人の販促物のデザインや地元小学生とのフリーペーパー制作など、地域の人との繋がりを大切にしながら、精力的に活動している。
 

park移住したきっかけを教えてください。

元々大学でメディアアートやプログラミングなどの情報デザインを学んでいたのですが、環境問題や社会問題の意識から農業に興味を持ち始めました。
農業が出来る場所を探していたところ、知り合いを通じて北杜市でこれから独立を目指すという農業研修生の方と知り合って、彼の研修先である明野町の有機農家さんのもとで働かせてもらえることになったのがきっかけです。

park移住後の変化を教えてください。

shino_sub1 (JPG 389KB)

ありすぎて一言では言えないんですが…
都会の情報に溢れるストレスとか、そういう場所(情報量が多いストレス社会)に居たんだなと気付いたって感じですかね。
あとは、生き物とか自然とか動物、食べ物もそうですが、命のあるものに触れる機会が多くなったので、それは今まで感じていなかったことですね。

park北杜市で仕事をする上で良かったことはありますか?

仕事を通じて色々な方と出会って、色々なことを調べたりするようになったことで、人として生きる上で必要なことが学べているというか、会社だけでしか使えないスキルとか知識ではなく、それも大事だとは思うんですけど、例えば野菜を作るとか、家を建てるとか、動物を飼うとか、植物を育てるとか、料理を作るとか、暮らしに必要な基本的なことを、仕事を通じて色々な方と出会って、学んだり経験させてもらったことは良かったと思います。

park北杜市で子育てをする上で良いところはどんなところですか?

shino_sub2 (JPG 345KB)

五感を使えるところですね。
嗅覚、触覚、聴覚、視覚、味覚、全部をここで体験できるというのがいいところだと思います。
あとは、薪ストーブも北杜市に移住してから体験したことなのですが、例えば、火を見たり、薪を割ったり、木を折ることを子どもに見せたり体験させたりできるのが良いなと思っています。こんなことができるんだということを知っているだけでも、(人生経験や知識として)違うと思うので。

park北杜市の四季を教えてください。

春は、なかなか来ないですね。ふきのとうが出ると「やっと、春が来た~」という感覚になります。でも、それから長いんですけどね。本当に実感できるのは4月中旬とか、梅が咲いて桜の蕾が出てき始めると「あぁ…ようやく安心できるな」という感覚になりますね。
夏は、最近は北杜でも暑いですよね。うちはクーラーがないので、窓を開けたり、扇風機をつけたりするだけで何とか凌いでますけど、暑い日は川に行ったり、庭で水遊びをしていますね。この辺りは緑が多くて、風もすごく通るので気持ちが良いです。
秋は、食べものが充実してくる時期で、クルミもそうだしお米もそうだし、サツマイモとかかぼちゃとか、大根や白菜とか、色々な食べものが美味しい季節になります。気候的にも僕は好きで、風の匂いとかも。散歩もすごく気持ちが良いです。
冬は、結構過酷ですけど、それこそ薪ストーブを焚いたりとか、外でちょっと焚火をしたり、あたたかいものを食べたり…、そういったことがすごく幸せだと感じられるというのは冬の良さです。あたたまるということに、心から「よかった~」と感じられるのは、観光だけではなかなか味わえない良さだと思います。

park地域での活動や地域に馴染むコツなど、移住者へのアドバイスをお願いします!

地域活動※としては、美化運動という草刈りやゴミ(ゴミステーション)の分別があります。そんなに頻繁にあるものではなくて、3ヵ月に一回とか。ゴミの分別に関しては半年に1回くらいの頻度ですかね。他にも、どんど焼きや体育祭、文化祭もあったりしますが、今はコロナで中止になっていますね。
地域に馴染むコツとしては、子どもを通じてコミュニケーションを取りながら、徐々に馴染んだりすることも多いです。
お子さんがいらっしゃらない場合でも、僕がいいなと思うのは、差し入れをすることですかね。わざわざ買って来た差し入れだと相手も気を遣うと思うんですけど、知り合いにもらったとか、どこかに旅行に行った時のお土産とか、さりげなく渡せるものを差し入れに行くと、そのことをきっかけに一気に心を開いてくれる感覚があったので、おすすめです。

※自治会(行政区)によって、地域活動や行事内容は異なります。

ページの先頭へ