奥様：いわゆる待機児童がひどいときだったんです。保育園に入れなくて、復職が難しい状態になったのが、ひとつのきっかけです。
それから、当時は車通りが多いマンションに住んでいたので、「そっちじゃダメ！こっちじゃダメ！危ない！」とずっと怒りながら外を歩いていて、果たして子どもを育てるのにこの環境でいいのかという疑問もだんだん湧いてきたんです。
ふと主人が「田舎に行ってみたらどうなんだろうか」と言い出して、「それいいかもね」と移住を考え始めました。さらに、北杜市は天然水（飲料水）が有名なところで、水が綺麗な場所なのかなと思い遊びに来てみたら、本当に自然が豊かで綺麗な場所だったので、北杜市という選択肢が大きく挙がってきました。

ご主人：私は完全移住ではなく、二拠点生活を始めました。家族の在り方というか、完全にずっと家族と一緒にいる生活ではある意味なくなったので、そういう意味では変化はあったかなと思います。
子どもの育児をメインで移住を考えたので、子どもと親との接し方というか、道路に出ると危ないからとかそういう制約がだいぶなくなって、子どもが外に出ることに対して寛容になったので、私たちも大声で叫ぶようなことはことはなくなりましたし、おおらかに子育てができるようになったと思います。

奥様：子ども達もすごく引っ込み思案で、知らない人が近づいて来ると後ろに隠れちゃうくらいだったんです。都会だと知らない顔の人に毎日会うような状態なので、怖かったんだと思うんですけど、移住したら近所の人は毎日顔を合わせるので後ろに隠れることもなくなって、のびのびしたなぁというのはすごく感じます。
あと、近所の方がよく声を掛けてくれたり、「あっちで遊んでいたよ」と教えてくれたり、人は少なくても子どもを見てくれている目は都会よりも多くて、地域の人が見守ってくれているんだなと感じます。

奥様：新築を建てる際に、子育て世代マイホーム補助金※1を活用させていただきました。
あと、平日は学童保育※2も利用しているんですが、費用が抑えられていて気軽に利用しやすいので、家計的にとても助かっています。

奥様：北杜市は晴れている日がとっても多くて、梅雨の時期でも午前中や夜のうちに降って昼間は晴れていたりと雨が少ないので、天候が良い地域です。
それから、台風が直撃することが比較的少なくて、地震も少なかったり、天災の少ない地域だなと感じています。
困ったことでいうと、移住前は病院への不安がありました。実際住んでみると、病院の数が少ないので、待ち時間が長いというのは困っていることかなと思います。ただ、小児科もいい先生がいらっしゃいますし、子どもの医療費が無料※3なので、その点はとっても助かっています。

奥様：家に帰ったら玄関先に野菜が置いてあるというのはよく聞いていましたけど、本当なんだ！っていうくらい、ご近所の方が置いてくださっていて、そういったことが日常にあるのは初めてのことでした。
あと、家の裏で自生しているふきのとうが採れるので、それも初めて体験したことです。

ご主人：ご近所付き合いがおおらかというか、みなさん受け入れてくださっています。移住の方も多いですし、非常によく理解してくださる皆さんが周囲にいらっしゃるので、住みやすくて、ご近所付き合いが苦手な方でも溶け込みやすい環境かなと思います。
移住前は、ご近所の様子は分からないので、若干不安はありましたが、来てみてよかったなと思っています。

奥様：基本ですけど、挨拶をするということは心掛けています。
あと、散歩をしていると近所の方と顔を合わせるので、顔を知ってもらえますし、こちらももちろんどんな方がいらっしゃるのかが分かるので、散歩をするというのもコツといえばコツなのかなと思います。