食生活改善推進員会は、「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに、食を通した健康づくり活動を行っているボランティア団体です。全国におよそ13万人の会員が所属しており、北杜市には、令和6年4月現在300名の方が所属しています。
食生活改善推進員は、略して「食改推(ショッカイスイ)」や「食推(ショクスイ)」とも呼ばれています。
食改推の目印
活動する際は、ピンクのTシャツとエプロンを着用しています。地域の活動などで見かけたら、気軽に声をかけてください。
また、北杜市食改推の目印を、全国食生活改善推進員会のシンボルマークを基に作成しました。市の食改推から地域に配布するチラシなどを見たら、この目印を探してみてください。
活動内容・報告(随時更新)
地域のお祭りなどの地区行事のほかに、様々な場所で活動しています。食改推の活動の一部を紹介します。
第13回北杜ふるさと祭りでの情報発信【長坂・高根地区】令和6年8月4日(日)
北杜ふるさと祭りに食改推でブースを出し、「穀類からの食物繊維の摂取」「非常食の備蓄」「熱中症予防」についての情報発信を行いました。
穀類からの食物繊維の摂取については、実際にもち麦ごはんの試食をしてもらいながら資料を配布しました。たくさんの方が来場されていたので、食生活改善の話を聞いてもらうのは大変でしたが、「おなかにとてもいいですよ」と声をかけると興味を持ってもらうことができました。配布資料には、白米に麦をプラスすることで手軽に食物繊維をプラスできることや、北杜市と包括連携協定を結んでいる(株)はくばくから提供されたレシピを掲載しました。
非常食の備蓄については備蓄食料品の見本を展示したり、要配慮者のための食品備蓄のポイントが記載されたチラシを配布しました。また、暑い日が続いているため熱中症予防についてもチラシを配布し啓発活動を行いました。
非常食の備蓄と熱中症予防に関しては、チラシの配布だけで精一杯でしたが、それでも手に渡ったチラシが役に立つことを願っています。
地域のラジオ体操会での交流【長坂地区】令和6年7月25日(木)
会員の全体研修会でラジオ体操のポイントを学んだため、育成会で行っている地域のラジオ体操会に一緒に参加をしました。
その際、参加した育成会の親子に対し、家族で一緒に朝ごはんを食べることやよく噛んで食べることの大切さについて、チラシを渡しながらお伝えしました。地域の子どもたちとふれあい交流することができました。
全体研修会(ラジオ体操研修会)を実施しました 令和6年7月3日(水)・11日(木)
7月3日(水)と11日(木)の2回に分けて、会員同士の交流も兼ねた全体研修会を実施しました。
おいしく健康に食事をするためには、身体を動かすこと(運動)が大切です。今年度は一般財団法人簡易保険加入者協会から講師を派遣していただき「正しいラジオ体操」を学びました。
今までラジオの音にあわせて何気なく行っていた動作のひとつひとつに、身体を使うポイントがあることを丁寧に教えていただきました。正しいラジオ体操を継続して行うと、体内年齢や血管年齢、骨密度などの数値が良好となり、健康づくりに役立つそうです。
また、運動時には水分補給が欠かせません。北杜市と包括連携協定を締結している(株)大塚製薬より熱中症予防の水分補給に関して情報提供も行っていただきました。近年、手軽に「OS1」等の経口補水液が購入できるようになっていますが、これは熱中症を予防するために飲むものではなく、熱中症の初期症状が出た際に飲むものであり、日常的に飲むことは推奨されないなどのお話もありました。
「運動」と聞くと少しハードルが高いようにも聞こえますが、誰もが取り組めるラジオ体操で、「食」と「身体」の両方から健康な身体づくりをしていきたいと思います。
熱中症を予防しよう【高根地区】令和6年6月16日(日)
公民館に地域の高齢者に集まっていただき、暑さが厳しくなる季節に向けて食の面から熱中症を予防するポイントをお伝えしました。のどが渇いたと感じる前にこまめに水分補給をすることや、3食しっかりと食べることが大切であることなどをお話しました。育成会の子どもたちが花植えで公民館にいたので、参加者にふるまった料理を子どもたちにも食べてもらいました。
草餅づくり【高根地区】令和6年6月7日(金)
地域の高齢者の安否確認と交流を兼ね、草餅づくりを行いました。よもぎは参加される方が春先に採ったものを使いました。参加者の方と、あんこは米粉を蒸してから包むのか、あんこを包んでから蒸すのか相談しながら作りました。蒸しすぎて生地がパンクしてしまったものもありましたが、いろいろな話をしながら「たまにはこんな活動もいいね。」と楽しく過ごしました。
令和6年度市定期総会を開催しました 令和6年4月17日(水)
市定期総会を開催しました。式典では、食生活改善推進員として長年に渡り食生活改善にご尽力いただいた方に感謝状が贈呈されました。また、令和5年度の養成講習会を修了した新会員に、市長より委嘱状が交付されました。
総会後の研修会では、サンスター株式会社より講師をお招きし、「防災にオーラルケア〜災害時と日常のオーラルケアの重要性〜」をテーマにご講演をいただきました。災害時のオーラルケアの方法や、オーラルフレイルのリスクチェックについて、体験を交えながら教えていただくことができました。おいしく食事を食べるため、口腔ケアの重要性も併せて普及啓発していきたいと思います。
ほうとうづくりを学びました【会員研修】令和5年10月20日(金)
山梨県の代表的な郷土料理である「ほうとう」の作り方を学びました。講師は須玉町にある大正館で、子どもたちを対象にほうとう作りを教えている先生をお招きしました。示範台で麺の捏ね方・のし方を学び、その後1人ひとりが家庭で作れる量で麺を打ち、ほうとうを作りました。
会員からは「麺の打ち方から学び、とても勉強になった」「麺が滑らかで、打ち立てのものはおいしかった」「家でもまた作りたい」などの声が挙がりました。購入したものとは違い、打ち立てのおいしい麺を実際に味わいながら、郷土料理について深く知ることができました。
食品ロス削減サポーター研修を行いました【会員研修】令和5年9月28日(木)
山梨県 県民生活安全課から講師をお招きし、食品ロス削減について学びました。そもそも食品ロスとは何か。減らすために何ができるのか。など楽しくわかりやすく講義をしてくださりました。
~研修会の内容紹介~
食品ロスは年間523万トン(1人1日ごはん茶碗1杯分)排出されている。食品ロスを削減するために
・買い物に行く前に冷蔵庫の中を確認し、買いすぎない
・商品は棚の手前側からとる「てまえどり」の実践
・料理は作りすぎない
・作った料理は残さない
など、普段から1人ひとりが意識することが大切。また、家庭で余った食品(未開封などの条件あり)を寄付する「フードドライブ」も有効。
会員からは「まずは実践し、周りの人にも教えてあげたい」などの声が挙がり、有意義な研修となりました。
熱中症予防について知る【会員研修】令和5年7月4日(火)
今回は、株式会社大塚製薬から講師をお招きして熱中症予防について研修会を実施し、なぜ熱中症になるのか、熱中症かどうかのチェック方法、予防対策などについて講義をしていただきました。普段から摂取するスポーツドリンクの適切な飲み方についてもわかりやすく説明していただきました。講義後は調理実習を行い、熱中症予防に効果的な栄養素であるビタミンB1やビタミンCなどバランスの整った料理を2品作りました。研修会後の会員の感想では「熱中症予防で塩分を摂るべき時とそうでない時の判断をしたい。」「夏のお祭りで熱中症予防のブースを出すのでとても参考になった」などの声が挙がり、会員の意識が高まる研修会となりました。
減塩普及活動
平成23年度から、市民の健康を守るために市内のご家庭を訪問し、汁物の塩分濃度測定を行っています。減塩で血圧の上昇を抑えることは、高血圧症だけでなくすべての病気の悪化防止につながります。
各戸訪問では、毎年違うご家庭を訪問しています。ご自宅の汁物の塩分濃度計測をご希望の方は、お近くの食生活改善推進員に声をかけてください。
市全体で「今よりちょっと薄味」を広めていき、地域が元気になることが、私たちの目標です。
令和5年度は、1,271軒を訪問し、汁物の塩分濃度測定を行いました。
食改推になるためには?
食改推になるためには、隔年で開講される「食生活改善推進員養成講習会」を受講していただく必要があります。食を通して、自分や家族、地域の健康を守る食改推として活動してみませんか?
※令和5年度に開講しました。次回は令和7年度に開講予定です。
食改推Q&A
Q:地区行事で、食改推に食事に関する話をしてほしい場合や汁物の塩分測定をしてほしいときは、どこに連絡すればいいですか?
A:地区の食改推に直接連絡を取っていただくか、市健康増進課へお問い合わせください。
Q:食改推に調理実習や講話、塩分測定などを依頼したら講師料がかかりますか?
A:講師料はかかりません。
Q:食改推になるためには、どうしたらよいですか?
A:隔年で開講される「食生活改善推進員養成講習会」を受講していただく必要があります。受講については、市健康増進課または、地域の食改推にお問い合わせください。
Q:食生活改善推進員養成講習会はいつ開講されますか?
A:令和5年度に開講されました。次回は、令和7年度に開講予定です。
Q:養成講習会ではどんなことをしますか?
A:健康づくりに関する講義と調理実習からなる約20時間のカリキュラムを受講していただきます。修了者には、翌年度から食改推として活動していただけます。