令和6年度末に、北杜市立中学校再編整備検討委員会において意見集約された「新設市立中学校の目指す姿」、「学区および設置場所」について、市内8地区において説明会を実施しました。参加いただいた方やアンケートにお答えいただいた皆様のご意見の主な内容についてお知らせいたします。
資料1 新設市立中学校の目指す姿について (PDF 404KB)
資料2 学区および設置場所について (PDF 2.15MB)
1.実施状況
日時 | 地区 | 会場 | 参加者 | 質問者 | アンケート |
---|---|---|---|---|---|
5/10(土)13:30~ | 長坂 | 長坂コミュニティ・ステーション | 60人 | 12人 | |
5/11(日)13:30~ | 須玉 |
須玉ふれあい館 |
49人 | 11人 | |
5/13(火)19:30 〜 | 大泉 | 大泉総合会館 | 78人 | 8人 | |
5/16(金)19:30~ | 明野 | 明野総合会館 | 79人 | 10人 | |
5/17(土)19:00~ | 高根 | 八ヶ岳やまびこホール | 84人 | 16人 | |
5/23(金)19:30~ | 白州 |
白州中学校体育館 |
49人 | 14人 | |
5/24(土)13:30~ | 小淵沢 | 生涯学習センターこぶちさわ | 82人 | 16人 | |
5/25(日)19:00~ | 武川 | 甲斐駒センターせせらぎ | 83人 | 15人 | |
合計 | 564人 | 102人 | 148件 |
2.【主な会場での意見及び質問と回答】
「期待されること」
- Q:教員数、生徒、部活も含め、人数が増え新たな友好関係、固定化の解消また、地域移行を見据えた部活動について。
A:市内の現状は、生徒数の減少により、多くの中学校が学年1クラスまたは2クラスという小規模傾向にある。統合により人間関係の固定化の解消や専門教科の教員配置が可能になることや希望する部活動の選択が可能になるほか、多くの仲間と出会い視野を広げ、より深く学び、新しい考えを習得できる機会になると考えている。
また、地域移行については現状休日の部活動に対する地域移行として取り組みを進めることになっている。平日については従来通り学校で部活動を行うことになる。しっかりと地域移行を進めるが、学校部活動は学校生活における大きな要素であるため子供たちが望むような形が実現できるように取り組んでいきたい。 - Q:子どもたちの声を聞いてほしい、アンケートの工夫をして欲しい。 A:中学生に関しては全ての生徒に、担任の先生から統合について説明し理解を深めたのち回答をお願いしる。小学校についても同じく担任の先生から中学校統合について説明をした後、回答をしてもらう。内容については検討しているが、できるだけわかりやすいアンケートを考えている。低学年については実施を検討する。
- Q:新設校においても地域との関りの機会を持って欲しい。
A:地域と学校との結びつき繋がりについては、市としても非常に大事なことだとは思っている。しかし中学校が抱える課題、これらを解決するために子供たちの教育環境をしっかり整え中学生がこの北杜市で学び、成長していくための基盤をしっかり作る必要があると考えている。再編後の中学校においても、しっかりと考え地域との繋がりが密になるよう教育委員会としても取り組みを進めていくべきだと考えている。 - Q:.統合は何年後を目指しているのか、今後のロードマップについて。
A:既存校舎を使う場合は増築等が必要になり、また新たに校舎を建設するということも想定されるので、見込みでは統合することが決定してから開校まで3年から5年ぐらいはかかると考えている。決定までは、説明会終了後、現在小中学校に通う児童生徒にアンケートを実施し、その後総合教育会議等を経て必要な手続きを経て学区などを決定していく。
「懸念されること」
- Q:スクールバスのルートや集合場所、運転手、保護者送迎負担についての不安がある。
A:運転手の確保については、連絡協議会とも話し合い、魅力ある職場作りに努めていただき、可能な限り運転手を確保するなかで、スクールバスの運行について働きかけを行っている。保護者負担がなるべく軽減され、なおかつ生徒たちの通学に負担を感じさせないような努力を市教委としても行っていきたい。 - Q:通学距離、通学時間、部活の時程に関する不安がある。
A:帰宅時間も今より遅くなる生徒が出てくることも想定されることから、中学校の部活動の活動時間、放課後の時間を確保する中で、下校時間を少し早められるような工夫も考えている。例えば毎日の清掃を週3日とし、清掃の無い日を設け早めに部活動を行い、下校時間を早めることも可能ではないかと考えている。 - Q:人数増加による校外学習の制限、子どもたちのケアについての不安がある。
A:校外学習や発表会については、人数が変わればやり方も変わってくる。様々な体験を通して子供たちが学ぶことも多くある。人数の規模に合わせた工夫をした活動ができるよう考えていく。また多様な生徒に対応する中で、悩みを抱えている生徒たちへの対応もあるためスクールカウンセラーを今現在も各学校に配置している。ソーシャルワーカーについても教育委員会に配置している。統合時も十分検討しながら進めていく。 - Q:.現在の学校は避難場所にもなっていると思うが、統合後の活用は?
A:避難所の取り扱いについて、検討委員会においても新設校が避難所として非常に重要な位置を占めるといった意見等はでている。既存の8校の活用についても踏み込んだ議論は現時点ではされていないが、避難所等の防災対策については大変重要な課題と認識しており、有事の際は速やかに安心して避難ができる、避難所の確立は当然必要だと考えている。学校の再編に合わせてではなく全体の市の防災対策としてしっかり考えていくべき課題と認識している。
「その他」
- Q:不登校問題について
A:現在も各小中学校に校内支援教室を置き、不登校の子ができるだけ来やすい環境は整えている。また、学校に行けない児童生徒に対して教育支援センターエールがあり、統合後も不登校対策を引き続き検討していきたい。 - Q:統合案の見直しについて
A:中学校の現状は生徒数が減少し、市内の多くの中学校が学年1クラスまたは2クラスというような小規模校が増加状況にある。これにより人間関係の固定化や専門教科の教員の配置困難、部活動の選択肢が無い現状にある。これらを解決する手段として市としても再編は進めていきたい。
会場ごとの意見や質問等の詳細 (PDF 418KB)
3.【主なアンケートの意見及び質問】
「期待されること」
- 統合について賛成 32(A案9 B案5 どちらでも16 やむを得ない2)
- 教員数、生徒、部活も含め、人数が増え新たな友好関係、固定化の解消に期待している。
- 今後のアンケート等を工夫し、子供たちの声を聞いて欲しい。
- 先進地視察するなど、とにかくスピード感をもって早急に進めて欲しい。
「懸念されること」
- スクールバスのルートや集合場所、運転手、保護者送迎負担について不安がある。
- 登下校の時間など学校授業もふくめた時程に対する不安がある。
- 統合に伴う大人数移行への生徒のケアに対する不安がある。
「その他」
- 説明会やアンケートに対する結果のフィードバックが欲しい。
- 大人の事情でなく、子どもたちのことを第一に考えて欲しい。
- 不登校について
アンケートによる意見や質問等の詳細 (PDF 371KB)
4.【今後の予定について】
- 中学1年生~中学3年生 及び 小学校5年生6年生を対象にアンケートを実施。