アニマルパスウェイの整備
- 北杜市の豊かな森には、市の小動物で天然記念物のヤマネやリスなどの小動物が木の上で暮らしています。しかしながら、森を分断する道路により、動物たちは餌不足などで生息困難となったり、道路を横断しようとする動物が車に轢かれしまうこと(ロードキル)も起こります。
- 北杜市では、二ホンヤマネ保護研究グループなどからの提案を受け、平成19年(2007年)に、企業・ヤマネ研究者などから構成されるアニマルパスウェイ研究会と官民連携事業として、ヤマネなどの樹上性動物のための歩道橋「アニマルパスウェイ」を八ヶ岳南麓の市道上に整備しました。(北杜市1号機竣工時のプレスリリース(PDF 78.8KB))
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平成22年(2010年)にさらに1基(北杜市2号機)整備し、現在、市内には2基のアニマルパスウェイと、その他山梨県が整備した「ヤマネブリッジ」やトンネルがあります。
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こうした人と自然との共生を図るための世界に先んじた本市の取組は、国内各地、イギリスをはじめとしたヨーロッパに波及し、SDGsや生物多様性保全に資するケースとして国内外で注目を集めています(詳細についてはヤマネ・いきもの研究所HPをご参照ください)。
(写真提供:アニマルパスウェイ研究会(事務局:(一社)アニマルパスウェイと野生
生物の会))
アニマルパスウェイ(北杜市1号機)
設置者
北杜市
竣工
平成19年(2007年)7月
概要
道路で生息域が分断された森と森の間に、ヤマネ等が安全に移動できる「アニマルパスウェイ」(横断陸橋)を設置。
また、ビデオカメラによる24時間モニタリング調査を実施(アニマルパスウェイ研究会が設置・管理)。
設置箇所
市道清里・西井出線(北杜市大泉町西井出地内)
構造等
長さ13.6m、高さ6.4m
金物、銅メッシュ、渡り用マニラロープ等を用いた吊り橋構造
設置作業
完成したアニマルパスウェイ(北杜市1号機)
モニタリング施設等・小動物の通過画像
- ヤマネ
- ニホンリス
- ヒメネズミ
- ホンドテン
(写真提供:アニマルパスウェイ研究会(事務局:(一社)アニマルパスウェイと野生
生物の会))
改修工事の実施
アニマルパスウェイを設置してから15年が経過し、安全面の観点から予防保全を図るため、令和5年3月に改修工事を行いました。
(改修内容)ワイヤーや金属類の交換等
アニマルパスウェイ(北杜市2号機)
設置者
北杜市
竣工
平成22年(2010年)3月
概要
道路で生息域が分断された森と森の間に、ヤマネ等が安全に移動できる「アニマルパスウェイ」(横断陸橋)を設置。
また、ビデオカメラによる24時間モニタリング調査を実施(アニマルパスウェイ研究会が設置・管理)。
設置箇所
主要地方道北杜・富士見線(北杜市大泉町西井出地内)
構造等
長さ約13m、高さ約6.9m
金物、銅メッシュ、渡り用マニラロープ等を用いた吊り橋構造
完成したアニマルパスウェイ(北杜市1号機)
モニタリング施設等・小動物の通過画像
- ヤマネ
(写真提供:アニマルパスウェイ研究会(事務局:(一社)アニマルパスウェイと野生
生物の会))