迅速な情報提供と情報の透明性を図るため、記者会見を開催しました。
記者発表の内容は、以下のとおりです。
水道料金の改定について
本年第2回定例市議会において、今後の水道料金については、「北杜市上下水道事業審議会」の答申内容を尊重し、それを市の方針とすることを表明したところであります。
その後、6月27日から7月24日にかけて、市内8地区において、延べ9回の「市民説明会」を開催するとともに、パブリックコメントを実施し、料金統一の必要性や料金改定率、今後の更新計画などについて、様々な御意見をいただきました。
その中で、答申内容を見直さなければいけないというような御意見はなかったため、市民の皆様には、おおむね御理解をいただいたものと解し、本定例会に関係条例案を提出することとしたところであります。
水道事業は、市民生活に必要不可欠なライフラインであり、市民の生命と暮らしを守るという重要な役割を担っております。
また、近年頻発する自然災害への備えをはじめ、老朽化した水道管路の更新や耐震化を今後も進めていく必要がありますので、料金統一を含めた料金改定に御理解をいただき、永続的に安全・安心な水を市民の皆様に届けられるよう、経営改善に努めてまいります。
「本庁舎整備検討委員会」について
本市の長年の課題である市役所本庁舎の整備に向けて、その方向性等を検討するため、7月14日に「第1回北杜市本庁舎整備検討委員会」を開催しました。
本委員会において、学識経験者や各種団体の代表者、公募による市民など様々な立場の皆様から御意見を伺うとともに、アンケート調査や市民ワークショップ、市民説明会の開催等を通じて、市民の皆様の御意見を幅広く伺う中で、災害に強く、簡素で機能的な、本市にふさわしい本庁舎の整備を進めてまいります。
市の「こども政策」について
本市は、「こどもまんなか社会 こどもの未来を拓くまち北杜」を目指し、これまでも様々な子育て支援を推進してきたところであります。
市民の暮らしを最優先に考える中で、今後、市のこどもに係る施策の方向性として、「子ども・子育て世代」への経済的支援と伴走型相談支援の両輪を主軸に、子育て施策事業の全体を見直し、安心して子どもを生み育てられるまちの実現を目指してまいります。
その目玉として、まずは保育料の完全無料化を実施してまいります。
0歳から2歳の子どもを持つ、若年層の子育て世帯の就労を支援するとともに、経済的負担の軽減するため、来年4月から、0歳から2歳の第1子の保育料を無料とし、子どもの年齢、人数、保護者の所得に関わらず、全ての園児の保育料を完全無料化いたします。
出会いをサポートする「婚活支援」や、助産師が妊婦を訪問する「マイ助産師事業」、「産後ケア」などの伴走型支援、保育園の副食費及び小中学校の給食費の無料化、「子育てマイホーム補助金」などの経済的支援など、全国でもトップクラスとなる切れ目のない子育て支援を推進するとともに、その内容を効果的にPRすることで、市民が幸せを感じ、移住を希望する皆様にも選ばれるまちとして、強力に「こども政策」を展開してまいります。
「北杜市保健センター」隣接の大型公園について
本年11月を予定するオープンに先立ち、公園の新しい名称を公募したところでありますが、多くの候補の中から、市内保育園に通う子どもや保護者の皆様の投票により、この度、名称を「ほくと もりっこパーク」に決定いたしました。
「ほくと もりっこパーク」の「もりっこ」には、北杜の「杜」と「子ども達」という意味が含まれ、本市を代表する公園として、呼びやすく、相応しい名称であると考えております。
公園には、市民の皆様からの要望が多かった「大型複合遊具」をはじめ、障害のある子も、ない子も一緒に遊べる「インクルーシブ遊具」、外灯や東屋、ベンチなどを整備し、隣接する子育て支援施設と併せて、市の子育て支援の拠点として、また市民の皆様の絆を育む公園として、大いに活用されることを期待するところであります。
「環八ヶ岳連携推進協議会」について
8月21日に、八ヶ岳周辺の13自治体により、八ヶ岳エリアの魅力発信や地域資源の整備といった観光振興などに取り組むことを目的として、「環八ヶ岳連携推進協議会」が設立されました。
山梨県と長野県にまたがる八ヶ岳連峰には、山岳観光のほか、魅力的な飲食店や温泉が多数立地し、「八ヶ岳」の名称は、ブランドとしての価値が高いものと考えております。
この度の協議会を通じて、これまでの各自治体による取組から、より広域的に連携した取組となることで、本市としても「点から面への観光振興」として、八ヶ岳エリアの活性化に向けて取り組んでまいります。
「北杜市ふるさと親善大使」について
8月6日に、「北川(きたがわ)悠仁(ゆうじん)」様を「北杜市ふるさと親善大使」に委嘱しました。
北川様は、平成8年にフォークデュオ「ゆず」を結成し、数々のヒット曲を世に送り出し、日本中の方を勇気づけ、魅了し続けております。
また、本市においては、コンサートの開催や、歌舞伎をはじめとする芸術文化に子ども達が触れる機会の創出など、本市に心を寄せた様々な活動をしていただいているところであります。
今後、北川様の活動を通じて、本市の魅力が更に多くの方に伝わることを期待しております。
補正予算について
中山間地域等 農業生産活動 物価高騰支援 給付金給付事業
制度発足から25年を経過した「中山間地域等直接支払制度」においては、市内では163協定に5,600人が加入し、約2,500ヘクタールの農地が守られております。
しかしながら、昨今の物価高騰により、共同活動で使用する刈払機のチップソーや、混合燃料等が値上がりするなど、活動にも影響が及んでおります。
各協定で実施している農地の保全は、美しい田園風景や、生き物のすみかを守るといった地域全体の環境保全に効果をもたらすものでありますので、各協定の活動を支援するため、今回、協定面積10アール当たり1,000円を交付することとしたところであります。
「地域活性化起業人事業」について
この度、東京都渋谷区に本社がある「株式会社Macbee(マクビー) Planet(プラネット)」様から、国の「地域活性化企業人制度」を活用した社員派遣の申し出がありました。
市では、この申し出を受け、データ活用やマーケティング、ネットワークの構築などの部門での知見を活かし、市内農地の流動化と、担い手農業者支援を行っている「公益財団法人北杜市農業振興公社」において、「農地バンクシステム」の構築による業務効率化の検証や農産物のブランド化支援などを行っていただくことを想定しており、所要の経費を計上したところであります。
この取組を通じて、本市における農業の活性化と次世代農業が推進されることを期待しております。
「介護予防のための補聴器購入費補助金交付事業」について
市では、本年度から「軽度・中等度難聴者補聴器購入費補助金」を創設しておりますが、本年5月に県において「認知機能低下予防補聴器装用推進事業費補助金」が創設されたことから、本補助金を活用し、一部の高齢者を対象に補助額を拡大して補聴器購入を促すため、今回、「介護予防のための補聴器購入費補助金交付事業」として、所要の経費を計上いたしました。
高齢者の補聴器の早期装用を推進し、社会参加及び地域交流を促すことで、認知症予防及びフレイル予防が図られることを期待しております。
「KAITEKI住宅普及促進事業」について
子育て世代が理想の子どもの数を実現できる住環境の整備を図るとともに、地域の住宅産業の振興及び優良住宅の普及を促進するため、「やまなしKAITEKI(カイテキ)住宅普及促進事業」が、本年度、山梨県により創設されました。
この事業は、耐震や省エネ、長寿命化の機能的要件に加え、子育て世代への上乗せ加算と、県産材の使用量に応じた上乗せ加算を行うことで、子育て応援や県内林業の振興にも寄与することも目的としており、網羅的な制度であります。
市では、これらの基準を満たす住宅を新築・改修、又は取得する市民の皆様に対し、県が定める独自の基準に基づき、補助金を交付するため、所要の経費を計上したところであります。
本定例会の会期について
本定例会の会期は、9月2日から9月30日までの29日間で、25日に代表質問、26日に一般質問を両日とも午前10時から予定しています。
提出案件は、認定案件12件、報告案件4件、条例案件13件、補正予算案件4件、その他案件3件、諮問案件2件、合計38案件であります。
質疑応答
【記者】
給食費、医療費など保育料以外の支援は、現状はどうなっているのか教えていただきたい。
【教育部長】
小中学生の給食費は、令和6年度から完全無償化となっており、引き続き継続します。
【こども政策部長】
保育料については、すでに副食費は全て無償となっています。
また、0歳から2歳の第一子保育料がまだ有償でしたが、来年4月から無償化にする予定です。
【福祉保健部長】
18歳以下の子どもの医療費は無料になっています。
【記者】
来年4月の保育料の完全無償化によって、ほぼほぼ支援ができたという認識か。
【市長】
そのつもりです。
【記者】
ほくともりっこパークについて、オープン予定日や規模など概要を教えてください。
【こども政策部長】
ほくともりっこパークは、工期が10月27日までで、11月上旬にオープン予定です。北杜市保健センター横に、既存の遊具のほか、希望の多かった大型遊具や小さいお子様から小学生ぐらいまでの子どもが遊べる遊具を15基ほど設置します。
その中の一つは、車椅子のまま乗ることができるインクルーシブに対応した遊具も備えます。
また、周りにフェンスを設置したり、トイレをきれいに整備します。駐車場は、既存の駐車場の幅よりも若干広めに確保するように整備します。
【記者】
前市長の時に否決された施設のオープン予定はないが、パークはオープンするということか。
また、ほくともりっこパークの面積はどれぐらいか。
【こども政策部長】
面積は8,500平方メートルです。また、建物の建設予定はありません。
【記者】
議案第73号訴えの提起について、詳細を教えていただきたい。
【産業観光部長】
議案第73号は、施設名称 そば処清里北甲斐亭及びそば道場、所在地 北杜市高根町清里2890番地1、令和6年3月25日に契約を行い、令和6年3月26日から令和7年3月31日まで普通財産として賃貸借契約を締結し、貸付を行ってまいりましたが、契約満了後、契約の更新もなく、また賃料も未払いのまま賃借人が音信不通、所在不明の状態となっており、自己破産など自主的に解決に向けた手続きを行っている様子も伺うことができないことから、建物の明け渡しと滞納賃料の支払いについて訴えるものです。