北杜の観光、これからどうなる?インバウンドの現状と未来

北杜市では、インバウンド誘客を推進しています。連載初回となる今回は、市の観光産業が持続可能な発展を遂げるために不可欠な「インバウンド」について、その重要性をご説明します。
タイ、ベトナム、台湾をターゲット国とした誘客促進に向けて取り組んでいます。
そもそも「インバウンド」って何?
一般的に「インバウンド」とは、海外から日本を訪れる外国人旅行者のことを指します。その旅行者が日本国内で宿泊、飲食、買い物、体験などに消費する経済活動全般を「インバウンド需要」といいます。

数字で見る!なぜ「インバウンド」が重要なのか
日本人の国内旅行の減少傾向
日本人の国内宿泊旅行延べ宿泊数
2016年 2億5,308万泊
2030年 2億1,688万泊
-14.3%
少子高齢化による30〜40代の大幅な人口減少によって、国内のみの観光誘客では減収が想定されます。
出典:じゃらんリサーチセンター「2030年観光の未来需要予測研究」(2018)
訪日外国人の数は急成長
2016年 2,403万人
2030年 6,000万人(目標値)
+250%
コロナ禍からの回復を遂げ、2024年には過去最高を記録しています。今後も急成長が予想されます。
出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客統計」、観光庁「観光立国推進基本計画」
外国人旅行者の消費額の高さ
日本人1人あたり 6万9,336円
外国人旅行者1人あたり 22万7,000円
(2024年宿泊旅行支出比較)
3倍
日本人の3倍以上の消費額で経済効果が高いと言われています。
出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査」「インバウンド消費動向調査」
→減少する国内旅行者による観光消費額を補うために、今後増加していくインバウンド旅行客へのアプローチを進める必要があります。

市インバウンドの「今」
来訪は県全体の1%未満
外国人宿泊客数 山梨県内全体115万人
(内訳:峡北エリア1万人<富士山エリア106万人)
県内では富士山エリアに来訪が集中し、オーバーツーリズムが問題となっています。一方で市の近くまで多くの外国人観光客が訪れていることから、次の訪問地として「北杜市」を選んでもらうチャンスがあるとも言えます。
出典:令和5年 山梨県観光入込客統計調査報告書

まだまだ知られていない「北杜」
「富士山」を知っている 96.2%
「北杜市」を知っている 18.2%
「八ヶ岳」を知っている 11.2%
市で実施したタイ現地でのアンケート調査の結果によると、まだまだ知られていないことが分かります。広域的な観光周遊を見据えて「八ヶ岳エリア」の認知度も高めていく必要があります。
出典:令和5年度、令和6年度タイ国際旅行博北杜市ブース来場者へのアンケート調査結果

→富士山エリアの次の訪問地として、市の認知度を高めていく必要があります。
▶次回は北杜市のインバウンド誘客の取り組みを紹介します。
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